ma-maよりご挨拶申し上げます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。。。
現在、店頭では秋冬物が各ブランドより順次
入荷してきている、という状況の中
ファッション感度の高いお客様におかれては
すでに秋物を飛び越えて冬物アイテムもお買い上げ
いただき誠にありがとうございます。
本日は、先日入荷してきましたワンピースをご紹介
させていただきます。
こちらのワンピースも、
クラシックな普遍的なデザインで
カジュアル全盛の現代において、逆に大変新鮮な
印象を受けます。
とは言え、モダンに“昇華”したひと工夫もございます。
▲スカラップの白襟にちょうちん袖という、どコンサバな
ディティールですがこういったデザインはシャーリングが
施されるのが一般的ですが、あえて取り去る、「引き算」の
デザインによるシンプルモダンな雰囲気を醸し出します。
まるでフェルメールの絵画の様に「計算され尽くした」
美しさを感じずにはいられません。
しかしながら、フェルメールの凄みは、その計算され尽くした
美しさを、我々に感じさせない「さり気なさ」が
ある事なのです。
こちらのワンピースも推測ですが、初期デザインのサンプル
ではおそらく白糸とベージュ系の糸を使用した
シャーリングを検討したはずです。
どれだけのディスカッションがあったのかは不明ですが、
(そもそもディスカッション自体があったのかも怪しいのですが)
計算され尽くした結果、“シャーリングはナシだなっ!”と
なった事でしょう。。。
きっと。。。
▲フロントのベロアリボンもまさに計算された装飾と
言えます。ウエストラインを下げてる分全体的に
「間伸び」しがちなのですがベロアのリボンを
通す事でウエストに視覚的アクセントの効果で
全体がまとまります。
▲使用されているライトフランネルの生地も
ベージュのベースカラーにグレーのペーンが特徴的で
優しくソフトな印象のベージュカラーですが、
見ようによってはボヤけた印象になりがちなトコロ
ですが、まさに「良い塩梅」で引き締めてくれています。
もし、グレーのペーンが無かったら。。。
さながら、ヒラメの昆布締めに昆布を入れ忘れてしまった
間の抜けた感覚に陥る事でしょう。
以上の事を、
イタリア人が考えたかどうかは全く不明ですが
是非お客様の感覚でご確認くださいませ。